クリ（山栗）を採ろう！

山の動物たちの貴重な食糧｜栗（クリ）

これは山菜とは言えないですが、山の幸ということでご紹介します。

きのこ狩りシーズンに紅葉樹林を歩いていると、栗のイガが落ちているのをよく見かけます。栗は山の動物たちにとって貴重な食糧なので、中の実が残っていることは少ないですが、イガが落ちたばかりのものがあれば立派な栗が拾える場合もあります。

栗の木があったらその下を見てみましょう。

イガがたくさん落ちていますが、やはり実は動物たちに先を越されてますね。

このくらいイガが開いていれば厚手の手袋で慎重に開いて取り出すこともできまが、

　
こんなふうに地面にイガを置いて、両足で踏んづけて開くと栗が出てきます。

こんなに立派な栗が採れました。
山の栗はもっと痩せた小さい実のものが多いので、大きな栗が採れる木を見つけておけば良いですね。

　
中身が空になっているものも結構ありますが、開いていても栗が残っているものもあります。
イガが落ち始めたらすぐに拾いに行かないと、動物たちに全部食べられちゃいます。
秋になったら、栗の木を時々見に行ってみましょう。

今回はこのくらい拾ってきました。
あんまりたくさん拾ってきても後処理が大変だし、「山の動物たちからのお裾分け」をいただくという気持ちで節度ある量にしておきましょう。

実だけを見ると、栃の実（トチの実）がクリに似ています。

ただ、栗のようなイガはなくクルミのような実の中に美味しそうな実（実際には種）が入っています。

まん丸で、栗よりも美味しそうに見える栃の実。実際に栃餅などで食べられていますね。
しかし、栗に比べてアクが強烈に強くてただ茹でたくらいではとても食べられません。
１ヶ月ほど天日乾燥した後、１週間ほど水に晒すなどしっかりとしたアク抜き工程が必要となります。

実だけ見ると栗に似ている栃の実ですが、山に落ちている栃の実を栗と間違えることはないでしょう。

調理法：クリご飯、渋皮煮など。
その他おすすめの調理法：栗きんとんなどのお菓子類。