見向きもされないけど渓流沿いにたくさんある|シャク
沢沿いなど、湿り気のある場所によく群生しています。セリとミツバを合わせたような香りがします。
成長すると白い花を咲かせます。花が咲く前の新芽も食べられます。
葉の根元には白い毛に覆われた鞘があります。写真2枚目は新芽を採っているところ。
収穫したシャク。ニンジンの葉に似ているので、ヤマニンジンの別名があります。
シャクの山菜ランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
シャクに似ている植物
シャクの葉は花が終わった後のフクジュソウに似ています。
他には外来種のドクニンジンにも似ています。
シャクとフクジュソウの見分け方
花が終わった後のフクジュソウ。
この写真では花がまだ残っているので間違えませんが、葉だけ見るとかなり似ています。
同じ場所に生えていたシャクとフクジュソウ。写真をクリックして拡大して見て下さいね。
写真1枚目がシャクで写真2枚目がフクジュソウ。
フクジュソウの方が切れ込みが深く、葉が尖っていますが両者を並べて見ないとわかりにくいレベル。
写真1枚目、シャク。葉の付け根にある鞘が白い繊毛に覆われています。
写真2枚目、フクジュソウ。こちらも鞘があるけど、無毛。
この二種、一番はっきり違うのは臭いです。
シャクは、セリとミツバを合わせたような良い匂いがしますが、フクジュソウはビニールを燃やした時のようなイヤな臭いがします。ただ、フクジュソウは臭いの薄い個体もあるようなので、シャクの方の臭いを良く覚えておいた方が良いです。
シャクとドクニンジンの見分け方
シャクはドクニンジンにも似ています。
ドクニンジンは外来種で北海道に不法に持ち込まれたものが植生、シャクと誤認して食し死亡例も報告されています。北海道の他にも東日本でも自生報告があるので注意が必要です。
ドクニンジンは私自身は実物を見たことがないですが、摘むとシャクのような芳香ではなくイヤな臭いがすることと、根元に赤紫色のまるで血を散らしたような斑点があるのが特徴です。
シャクの美味しい食べ方
調理法:おひたし、炒め物、新芽を天ぷらなどに。シャク入り焼きそばも美味い。
アクもクセもなく、いろんな料理に使いやすい山菜ですが、その分山菜としてはちょっと物足りないかも。たくさん採れるので、川沿いでキャンプする時には重宝します。
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