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ショウゲンジを採ろう!

シャキシャキした歯切れの良さが人気|ショウゲンジ


ショウゲンジ…(フウセンタケ科・発生地:マツなど針葉樹林の地上)
アミタケハナイグチとともに三大雑キノコです。マツタケが本格的に採れる前からアカマツ林ではよく採れます。ちなみに長野県南部では、虚無僧が傘を被っている姿に似ているため「コムソウ」と呼ばれます。
傘は淡い黄褐色で幼菌は球状、やがて饅頭型になり、成長とともに平らからやや反り返るくらいまで開きます。

雑キノコとは・・・
マツタケ、ホンシメジを代表とする高級キノコ以外のものを『雑キノコ』と呼びます。
どこまでが高級キノコなのかは明確な基準はありませんが、私としては、マツタケ、ホンシメジ、コウタケ、クロカワ、シモフリシメジ、ヤマドリタケ(モドキ)辺りが高級キノコ。
マツタケ以外をすべて雑キノコと呼ぶ人もいるくらいですが。
『雑』などと呼ばれるのがもったいないくらい美味しいものもあるので、私は高級キノコ以外のものを『庶民派キノコ』と呼んでいます。


幼菌にはフウセンタケの特徴である膜の名残があります(赤矢印)。
膜の名残は傘が開くと柄にツバとなって残っていることが多いです(黄色矢印)。
傘裏のヒダは白〜淡い黄褐色。柄は白く根元に向かうに従い太くなります。


このように辺り一面に群生していることも多いので、時期を外さなければかなり収量も見込めるキノコです。

  
傘が開くと壊れやすく、ビクに入れて持ち歩いているだけで傘が割れたり取れたりしてしまうこともあります。雨に濡れると若干ヌメリがでます。
写真2枚目は傘が球状になっている幼菌です。膜の名残(黄色矢印)もしっかり残っていますね。
このくらいの幼菌だと傘も柄もしっかりしていて、扱いやすいです。


土から出てきたばかりの幼菌は、傘の色が少し紫がかっていることもあります。
幼菌の傘がまるで虚無僧が被る笠ように見えるので、地元(長野県伊那地方)ではコムコウと呼ばれています。

ショウゲンジのキノコランク

見つけ易さ★★★★★
判別し易さ★★★★★
美 味 し さ★★★★

 

ショウゲンジと間違えやすいキノコ

同じフウセンタケ科のクリフウセンタケが似ていると言えば似ています。他には雨に打たれて紅色が抜けて黄色っぽくなったドクベニタケ(毒)も似ていなくはないです。

 
クリフウセンタケ
ショウゲンジよりも傘も柄も華奢な感じで、傘の色合いはショウゲンジより茶色が強め。
柄にショウゲンジのようなツバはありません。
クリフウセンタケは食べられるので、間違えても問題はないです。

 
ドクベニタケ(毒)
時としてドクベニタケが雨に打たれて紅色が抜けてショウゲンジのような色合いになることがあります(写真2枚目)。
まず通常では間違えることはあり得ませんが、以前にこのような色合いになったドクベニタケをショウゲンジと誤認して採取している人に出会ったので、念のため記載します。
ドクベニタケの傘裏と柄は真っ白で、柄にショウゲンジのようなツバもありません。

ショウゲンジの美味しい食べ方

おすすめ調理法:キノコ汁、すき焼き、マリネパスタ卵とじ丼など。
シャキシャキと歯切れが良く、味も染みこみやすいのですき焼きに入れると良いですね。
キノコ汁ももちろん美味しいですが、ショウゲンジ単独ではなくアミタケやハナイグチなどヌメリのあるキノコと一緒に煮ると抜群です。

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