ピリリと痺れる爽やかな香り|山椒(サンショウ)
落葉樹林に自生する落葉低木で、乾燥や強い陽射しに弱いので、半日陰の湿潤な場所に生えていくことが多いです。林の縁でこの写真くらいの幼木を良く見かけますね。
サンショウは別名ハジカミ、木の芽などとも呼ばれます。
たくさんの小さい葉が対になっているのが特徴的ですね。
互生奇数羽状複葉と言われ、対になった先端にも一枚葉が付くので奇数枚になっています。
それと、なんと言ってもおなじみの山椒の香り。少し離れたところからも山椒が生えているのわかるくらい強い香りがあります。
春先に出てくる若芽をすり潰して山椒味噌にしたり、新緑を感じさせる薬味や料理の飾りとしてもよく使われますね。
一般的にサンショウの木にはトゲが一箇所に二本ずつ対になって生えています(黄色矢印のところは裏側にもトゲがあります)。黄色矢印の一つ上の節のところの方がわかりやすいでしょうか。
突然変異でトゲのないものも稀にあります。それを栽培している地域もありますね。
山椒の木には雄株と雌株があり、雌株には写真の様な実がなります。
青い実を調理に使うこともできるし、完熟した実を乾燥させて粉末にした粉山椒は鰻の蒲焼きなどに欠かせない香辛料ですね。
また、雄花も花山椒として食用にされます。
サンショウの山菜ランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
サンショウに似ている植物
サンショウと同じミカン科のカラスザンショウ、イヌザンショウ(いずれもイヌザンショウ属)が似ていると言えば似ていますが、いずれも山椒のような芳香はないのではっきりと区別ができます。
カラスザンショウは高木で葉も大きいので見た目はそれほど似ていません。イヌザンショウの方が見た目は似ていますが、トゲが山椒のように対には生えません。
サンショウの美味しい食べ方
調理法:山椒味噌、アマゴの山椒煮、ワカサギの山椒醤油焼、山椒の実入り夏野菜炒め
その他おすすめの調理法:山椒味噌は焼き魚に載せたり、和え物にも使えます。
上記した通り、乾燥した実の皮をすり鉢で粉末状にすれば粉山椒ができます。
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