スポンサーリンク
スポンサーリンク

ヒラタケを採ろう!

昔はシメジという名前で売られていたキノコ|ヒラタケ


ヒラタケ(ヒラタケ科・発生地:主に広葉樹の朽ち木や切り株、倒木、河原の柳など)
ほぼ一年中発生しますが、特に寒さに強く他のキノコを見かけない晩秋から早春にも発生することから寒茸(カンタケ)の別名もあります。


株になっていくつも重なるようにして生えるので、見つけると一箇所である程度まとまった収穫になります。

 
こんな風にいくつもくっついているので、ナイフを使って根元から切り取ると採取しやすいです。
今回は手でむしっちゃいましたが(笑)


傘の端っこから柄が伸びる独特の形状をしています。
ムキタケやツキヨタケ(毒)と同様の形をして、この三種はよく似ています。
※三種の見分け方は下記参照。


傘の表面は平滑で、薄い灰褐色〜茶褐色。
ムキタケのような黒いつぶつぶ(短毛)やツキヨタケ(毒)のようなササクレはありません。


傘裏面も表面と同様の薄い灰褐色〜茶褐色。この個体は、採取時期が2月だったため乾燥していてやや茶色が強くなっていますが。
ヒダはムキタケやツキヨタケと同様に垂生(柄に垂れるように付く)しよく似ていますが、ヒラタケは他の二種に比べて柄が長いという特徴があります。
エリンギと近い種類なので、良く見るとエリンギの傘を大きくして柄を細くしたような外観をしてます。


ツキヨタケは柄にぐるっと極短い鍔(ツバ)が付いていますが(黄色矢印付近)、ヒラタケにはありません。


外見だけで(特に傘表面)ヒラタケだと判別できますが、念のため縦二つに割って柄の根元に黒いシミがないか確認します。黒いシミがあればツキヨタケ(毒)です。


収穫したヒラタケ。

ヒラタケのキノコランク

見つけ易さ★★★★
判別し易さ★★★★★
美 味 し さ★★★

 

ヒラタケと間違えやすいキノコ

見た目が似ているものとしては、ムキタケ、シイタケ、ツキヨタケ(毒)があります。
ムキタケやシイタケは市販もされているほどの食用菌なので間違えても問題はないですが、ツキヨタケは危険なので間違えないようにする必要があります。
名前も似ていて、外見も似ていると言えば似ているウスヒラタケもありますが、ヒラタケを含めた上記4種のように肉厚でどっしりした感じはなく、薄く小さく弱々しいので間違えないでしょう。万が一間違えてもウスヒラタケも食べられます。

ヒラタケとツキヨタケの見分け方

 
写真1枚目がヒラタケ。写真2枚目がツキヨタケ
上記写真の通り典型個体を比較するとヒラタケは灰色っぽくて、ツキヨタケは茶色っぽいということになりますが、個体差もありどちらかを単独で見ると色だけで判別するのは難しいです。

 
写真1枚目、ヒラタケの傘は平滑でツブツブやササクレのようなものは見当たりません。色合いは薄灰褐色〜薄褐色
写真2枚目、ツキヨタケの傘は柄に近い辺りが小鱗片(うっすらとしたささくれ)に覆われています。色合いは薄褐色で質感はどちらかというとシイタケに近いです。

 
傘裏のヒダの形状は両者とも柄に垂れるように付いています(垂性)。
写真1枚目のヒラタケはヒダがかなり濃い褐色をしていますが、この個体は冬に採取したので乾燥気味だからで、他の時期に採ればもっと白っぽい色をしています。
写真2枚目のツキヨタケは、9月に採取したものなので瑞々しくうっすら褐色がかった白色ですが、こちらも古くなった個体は色が濃くなってきます。
傘裏の色合いは判別点とはなりませんが、ヒラタケはツキヨタケに比べると柄が長いという特徴があります。

 
写真1枚目ヒラタケの柄にツバは見当たりませんが(黄色矢印)、写真2枚目ツキヨタケの柄の根本付近にはぐるっとはっきりしたツバがあります(赤矢印)
これは判別点の一つになりますね。

 
写真1枚目ヒラタケは二つに割ってみても柄と傘の付け根にはシミがありません
写真2枚目ツキヨタケは二つに割ると柄と傘の境目辺りに黒いシミがあります。
これは明確な判別点ですが、シミの薄い個体もあるので、念のため採取した個体をいくつか割って確認してみて下さい。

ヒラタケとムキタケの見分け方

 
写真1枚目がヒラタケ。写真2枚目がムキタケ。
どちらも似たようにいくつも重なるようにしてまとまって生えます。
遠目には色合いも似て見えますね。

 
写真1枚目、ヒラタケの傘は平滑で薄灰褐色〜薄褐色、表面にツブツブやササクレのようなものは見当たりません
写真2枚目、ムキタケの傘は緑黄色〜オリーブ色で表面は黒い短毛で覆われています

 
傘裏のヒダの形状は両者とも柄に垂れるように付いています(垂性)。
写真1枚目のヒラタケはヒダがかなり濃い褐色をしていますが、この個体は冬に採取したので乾燥気味だからで、他の時期に採ればもっと白っぽい色をしています。
写真2枚目のムキタケはうっすら褐色がかった白色です。
傘裏の色合いでの判別は難しいですが、ヒラタケはムキタケに比べると柄が長いという特徴があります。

 
写真1枚目ヒラタケの柄、写真2枚目ムキタケの柄ともツキヨタケのようなツバはありません。

 
写真1枚目ヒラタケ、写真2枚目ムキタケとも縦に二つに割ってみてもツキヨタケのような黒いシミはありません。
ただ、ツキヨタケでも黒いシミが薄い、もしくは全くない個体もあるらしいのでシミの有無だけで判別せず、三種の傘表面の特徴をしっかり覚えましょう。

 

ヒラタケの美味しい食べ方

おすすめ調理法:甘酢あん炒め、炊き込みご飯、鍋物、麺類、炒め物、天ぷらなど。
風味が良く、シメジに似た味わいがあって、個人的にはかなり好きなキノコです。
昔は瓶栽培して細長く育ったものが『シメジ』という名前でスーパーでも売られていて、今はその座をブナシメジに奪われましたが、私はブナシメジと比べれば圧倒的にヒラタケの方が美味しいと思います。
今は傘も大きく天然のヒラタケに似た外形の栽培ヒラタケが『霜降りひらたけ』という名称で売り出されていますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました