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チタケそば(チチタケとナスのかけ蕎麦)

子どもの頃は正直あまり美味しいとは思わなかったキノコ、チチタケ
なぜか栃木県ではとても人気が高いらしいのです。栃木県の方からナスと一緒に炒めると美味しいと教えてもらって、ピリ辛炒めにしてみたらビックリ。あのボソボソしていたチチタケがこんなに美味しくなるとは。

今回は、チチタケとナスを油で炒めて蕎麦にしてみます。
栃木県の郷土食“チタケそば”(栃木県ではチチタケのことをチタケと呼びます)とは作り方がちょっと違うかもしれないですが、自分なりのお手軽な作り方でやってみます。

チチタケならではの出汁がくせになる|ちたけそば(お手軽版)

まずはチチタケの下処理

 
採ってきたチチタケ。
石突きを切り落として洗います。開いた傘は壊れやすいので丁寧に扱います。


こうしてみると、結構な量がありますね。下茹でしてもう一度きれいに洗うので、この時点では多少ゴミが付いていても大丈夫。
チチタケはあまり虫に食われないキノコですが、ヒダの隙間に小さな虫が入っていることがあります。虫がいるようなら濃いめの塩水に浸けて虫出しをしてから茹でます。
今回採ったものは全く虫に食われていないし、ヒダの隙間に虫も入っていませんでした。


大きめの鍋にお湯をたっぷり沸かします。お湯が沸いたらキノコを全部入れます。
黄色矢印みたいに石突きの上にゴミ(ゴミと言っても細かくなった木の葉など)がたくさんくっついていることがありますが、チチタケの場合下茹でして洗ってもなかなか落ちにくいので、包丁でゴミのないところから切り落としちゃっても良いですね。

 
再沸騰してたらチチタケが少ししんなりする程度に茹で(あまり茹ですぎないこと)、ザルに採って水で洗います。
この時にゴミをきれいに洗い落とします。

 
大きいものは傘と柄を切り離し、傘は食べやすい大きさに柄は半分に割ります。
小さめのものは柄ごと半分に割ります。


中くらいのはこんな風に3〜4つに割ります。この形が一番美味そうに見えるかも(笑)
割ってみても虫に食われた形跡が全くないと気持ち良いですね。


下処理の終わったチチタケ。美味そうですね。
この状態でちょっとつまみ食いしてみると、食感は子どもの頃感じた通りボソボソしてるけど、独特の旨みと甘みがありますね。こんな甘みを感じるキノコは他にはないかも。

ここまで終われば後はいろんな料理に使えます。このままラップをかけて冷蔵庫でば2、3日は保存できます。
ボウルに水を張った中に入れて毎日水を替えれば1週間くらいは保ちます。ただ、出汁(旨み成分)は水に溶け出すのでなるべく早めに使った方が良いですね。

チチタケならではの出汁が美味しいチタケそば

ちたけそば材料(3人分)

  • チチタケ…下茹でしたもの160g
  • ナス…小2本
  • サラダ油…大さじ2
  • 醤油…大さじ1
  • みりん…大さじ1
  • 日本酒…大さじ1
  • 水…900ml
  • そば…乾麺250g
  • めんつゆ…100ml(4倍濃縮タイプ)

 
下茹でしたチチタケ160gくらい。おっと多くても少なくても大丈夫。
さらに小さく1cm幅くらいに切ります。

 
小さめのナス2本を縦8つに切ります。
熱したフライパンにサラダ油大さじ2を引き、ナスを入れて弱めの中火で炒めます。

 
ナスがしんなりしたらチチタケを入れてさらに炒めます。チチタケの旨みをナスに染みこませるようにしっかりと炒めます。
醤油大さじ1、日本酒大さじ1、みりん大さじ1を入れてさらに炒めます。

 
水900mlとめんつゆ(4倍濃縮タイプ)100mlを入れて、具入りのかけつゆを作ります。
アクを掬いながら、ナスがくたっとするまでしっかり煮ます。
かけつゆが出来上がるころに合わせて、蕎麦を茹でます。
本来なら自分で蕎麦を打ちたいところですが、今回はその時間がなかったので乾麺を茹でます。

 
鍋にたっぷりのお湯を沸かしたら蕎麦をパラパラと入れ、沸騰状態を維持しながら4分20秒(この蕎麦の標準茹で時間よりやや短め)茹でて冷水に取って洗います。
お湯にさっと浸けて蕎麦を温めたら、丼に移し具入りのつゆをかけたら出来上がり!


ボソボソとした食感で子どものころは美味しいと思わなかったチチタケが、ナスと一緒に油で炒めてめんつゆで煮込むことでこんなにしっとりした食感になるとは。
そして、チチタケの出汁がよく出ていて抜群に美味いです!
ただ、手打ち蕎麦に比べるとやはり蕎麦そのものが残念。まぁ、乾麺としては美味しい方だと思いますが。

チタケそば、来シーズンはチチタケのみの出汁でつゆを作り、もちろん蕎麦も打って、本格版を作ってみたいと思います。
かけそばじゃなくて、ざるそばのつけ汁にする方が本格的なのかな。
一度、本場栃木県にチタケそばを食べに行ってみたいとも思います。

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