通好みのほろ苦い高級キノコ|クロカワ
クロカワ…(マツバハリタケ科・発生地:マツなどの針葉樹林の地上)
地域によってはウシカワとも呼ばれている通り、灰色〜黒色をして傘の表面は牛革のようにツルッとしていてかなりしっかりしたキノコです。
柄が短く発見時は傘しか見えないので、その色合いと相まって見逃しやすいキノコです。
雨に打たれた個体。雨に濡れるとさらに地面と同化してわかりにくくなりますね。 傘裏はきっちり密な管孔で、見た目には平滑でスベスベに見えます。
※クロカワは傘の裏が土で汚れると洗っても落ちなくなってしまうので、他のキノコとは別に網に入れておいた方が良いです。
小さい傘のものを採ってみると意外と柄が長い場合もありますが、その場合も柄は地中に埋まっていて普通のキノコのように柄が地上に長く伸びていることはなく、傘が地面に張り付くように生えています。
収穫後のクロカワ。
この写真のものは傘の色が黒で、柄もどっしりと太くて短い典型個体ですね。
群生することも多いので、見つければある程度まとまって採れることもあります。 クロカワはマツタケと同じような場所に生えるので、クロカワが採れればその山ではマツタケが採れる可能性があります。
クロカワのキノコランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
クロカワと間違えやすいキノコ
クロカワと間違えるようなキノコはありません。 傘だけ見ると、ケロウジやマツバハリタケが似ていますが、裏を見れば全く違うので間違えることはありません。
ケロウジ(食不適)
黒っぽい個体はぱっと見クロカワに見えることもありますが、傘の裏がくすんだ色をしていて粗い針状なので間違えることはありません。クロカワは裏側はパッと見て真っ白です。
ケロウジは柄も細く頼りないです。
クロカワの美味しい食べ方
おすすめ調理法:網焼き、茹でておろし醤油、クロカワチャンプル、中華炒めなど。
クロカワは「苦みが強くて玄人好みのキノコ」と良く言われますが、食べられるキノコでももっと苦みの強いキシメジやサクラシメジなどのキノコがあり、クロカワはほんのり苦いといった程度。 さらに、苦いだけでなく旨みもたっぷりあって、プリプリした食感の本当に美味しいキノコです。
網焼きと熱燗の組み合わせは最高にして至福のひとときになること間違いなし!
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