見た目は完全に毒キノコだけど・・・|コガネタケ
コガネタケ…(ハラタケ科・発生地:民家近くの道端や田畑の畦、林地などに群生)
山奥ではなくて、人里近くの林道脇や田畑の畦などに何本かまとまって生えます。
大きくなるので見た目のインパクトが大きいです。
中は詰まっていて柄も傘もどっしりとしていて重いです。
手で触ると、きな粉のような黄色い粉が付きます。衣服に付くとなかなか落ちないので気をつけましょう。
傘の表面は、まるできな粉のような黄色い粉に覆われ全く艶はありません。
柄も同様の粉に覆われています。
幼菌のうちは笠裏が膜で塞がれています。
とにかく全体を覆う粉がなんとも毒っぽい(笑) 実際には食べられるんですけども。
かなり大きくなっても傘が完全に開くまでは膜で覆われていて、この膜がかなりしっかりしています。この膜はやがて鍔として柄に残ります。
膜を破って中を見てみると、白い緻密なヒダがあります。
群生して大きなキノコなので、生えていさえすれば見逃すことのないキノコです。
割ってみると、繊維質でふわっとはしていますが中身は詰まっていて食べ応えのあるキノコです。
独特の香りがあり「汗臭いようなにおいがする」という人もいます。
そのまま嗅いでも特に嫌な臭いはしませんが、柄を割って嗅ぐとかすかにそんな臭いを感じます。
臭いは調理すると全く気にならなくなります。
全体を覆う粉は洗うと落ちてしまうので、こちらも食べる時には全くなりません。
コガネタケのキノコランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
コガネタケと間違えやすいキノコ
カバイロコナテングタケ(毒)
全体が黄色っぽい粉に覆われているという点は似ていますが、間違えるほどではありません。
コガネタケより小ぶりのキノコです。
傘裏がコガネタケのようなしっかりした膜で覆われいないし、膜が破れてできたしっかりしたツバもありません。
根本にはツボがあります。
幼菌のうちはテングタケの特徴であるササクレが傘に残ります。
コガネタケの美味しい食べ方
おすすめ調理法:おろし和え、炒め物、炊き込みご飯、鍋物、汁物。
シメジ系統のようなしっかりした身質のキノコで、歯切れも良く味にクセもないのでいろんな料理に使えます。シンプルなおろし和えは、このキノコの旨みをしっかり感じられます。
※コガネタケはごく稀に中毒を起こす場合があるらしいので、必ず茹でこぼしてから調理するようにしましょう。
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