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アイコ(ミヤマイラクサ)を採ろう!

採る時は凶悪なトゲに注意|アイコ(ミヤマイラクサ)


標準和名:ミヤマイラクサ(イラクサ科ムカゴイラクサ属)
ミヤマイラクサ(深山刺草)の名前の通り、深い山地の沢沿いの日当たりの良い斜面に群生します。
特にブナ林に良く生えるようです。
ウチの辺り(長野県上伊那地域)では馴染みのない山菜ですが、東北、特に秋田県ではシドケ(モミジガサ)と並んでとても人気があります。


山菜として利用するには、このくらいの芽が出だしの物が食べ頃です。


葉は縁に鋸歯(ぎざぎざ)がある丸い形をしていて、先端は尾のように長くなります。


特徴も刺草(イラクサ)という名が示す通り、全草が白くて細い鋭いトゲに覆われていること。
見た目は白い毛のように見えますが、
このトゲがかなり凶悪でちょっと触っただけで悲鳴を上げるくらい痛いです。
ヒスタミンという物質を含んでいるので、痛痒さがしばらく続きます。
素手で採るのは無理なので、軍手かできればしっかりとした革手袋をして採取しましょう。


葉の表面にもトゲがあります。

 
とにかくトゲが凶悪なので、採る時は必ず手袋が必要です。写真のような作業グローブは手のひら側は大丈夫ですが、甲側は布地でチクチク痛いです。全体がゴムの手袋の方が良いです。
採り方は、根本を摘まんで揺するようにするとポキッと根本から折れます。ナイフは使わない方がきれいに根本から採れます。


開きすぎた葉はむしり取ってこんな状態にして持ち帰ります。
トゲに覆われた茎の根元はミズのように赤紫を帯びます。

アイコの山菜ランク

見つけ易さ★★★
判別し易さ★★★
美 味 し さ★★★

 

アイコ(ミヤマイラクサ)に似ている植物

イラクサ、ムカゴイラクサ、アカソ。
この三種が似ていますが、判別点は明確です。

トゲ葉の形葉柄その他
ミヤマイラクサ全草にトゲがあるギザギザのある丸い形緑色で互生
イラクサ全草にトゲがあるギザギザのある丸い形緑色で対生
ムカゴイラクサ全草にトゲがあるギザギザのある細長い形緑色で互生葉柄腋にムカゴができる
アカソトゲがないギザギザのある丸い形で先端が三つに大きく割れる赤色で対生葉の先端が大きく割れていない近縁種がいくつかある

ミヤマイラクサとイラクサの見分け方


写真がちょっとわかりにくいですが、ミヤマイラクサは葉柄が互い違いに出ていますよね。
これを互生と言います。


それに対して、イラクサは対生と言って葉柄が対になって生えます。

ミヤマイラクサとムカゴイラクサ、アカソの見分け方


ミヤマイラクサとイラクサは、葉が丸いのに対し、ムカゴイラクサはかなり細長いです。
アカソは、先端が大きく三つに割れるような形をしていますが、このように割れていない近縁種がいくつかあります。
アカソは葉の形よりも他に明確な判別点があります(下記参照)。

アカソの見分け方


ぱっと見はアイコに似てますね。イラクサの仲間では一番良く見かけます。


葉柄が対になって出ています(対生)。
そして、葉柄が紅いので他のイラクサ類と容易に判別できます。
茎まで紅いものと葉柄だけが紅いものがあります。


さらには、イラクサ類の特徴であるあのトゲが全くありません
このように素手で触っても平気です。


葉はこのように先端が大きく3つに割れている場合が多いですが、個体差もあるし、先端が三裂しないアカソの仲間もあるので、判別点としてそれほど明確ではないです。


これはクサコアカソという近縁種で、よく似たコアカソという種もあります。
葉だけぱっと見るとアイコに似ていますが、上記の通り明確な判別点がいくつもあるので間違えることはありません。

 

アイコの美味しい食べ方

調理法:茎はおひたし、和え物、豚肉と炒め物など。若葉は味噌汁の具や天ぷらにも。
大きくなった茎は茹でてから皮を剥いた方が良いですが、新芽の状態で採れれば皮を剥かずに食べられます。

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