シーズンの終わりを告げるキノコ|シモフリシメジ
シモフリシメジ…(キシメジ科・発生地:マツ、ツガ、モミなど針葉樹林の地上)
他のキノコが終わり、霜が降りる頃に生えてくるのでシモフリシメジと呼ばれます。 マツタケが採れるアカマツ林にも生えるので、マツタケが終盤にさしかかる頃に群生に出会うこともあります。
傘は中央部が黒っぽく、周辺に向かって色合いが白っぽくなりうっすらとレモン色がかります。
ほんのりレモン色がかる程度なので、良く見る必要があり写真だと光の加減でわかりにくい場合もあります。
こちらの写真だと、レモン色がかっているのがわかるかと思います。
傘は始めは饅頭型で、成長するとこの写真のように平らに開きます。
傘裏のヒダは全体が白く縁の際がうっすらレモン色を帯びます。
柄もうっすらとレモン色を帯びた白色です。もろくて壊れやすいキノコなので、優しく取り扱う様にしましょう。
落葉樹の葉が落ちる季節に出てくるので、葉に埋もれるし色合いも地面と同化しやすいので慣れないと見つけにくいキノコです。
マツタケ同様シロを形成するので(菌根菌)、毎年同じ場所に生えます。
柄は地中深くまで伸びていることがあります。
もろいキノコなので丁寧に壊さないように採ります。
収穫したシモフリシメジ。
地域によってはマツタケよりも珍重され、高値で取引されることもあるようです。
シモフリシメジのキノコランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
シモフリシメジと間違えやすいキノコ
ネズミシメジ(毒)
色合いが似ていて間違える可能性が高いです。
シモフリシメジとネズミシメジの見分け方
写真1枚目、シモフリシメジ。写真2枚目ネズミシメジ(毒)。
ネズミシメジの最大の特徴は傘の中央部がちょこんと尖っていることです。
傘の色はシモフリシメジより全体的に明るいグレーで、尖っている中央部のみ少し色が濃くなります。
シモフリシメジの傘は全体的に黒っぽく幼菌のうちはこんもり饅頭型で、成長して傘が開いても中央のみが尖るようなことはありません。
写真1枚目シモフリシメジ、2枚目ネズミシメジ。
シモフリシメジは傘のベースの色がややレモン色がかっった白なのに対し、ネズミシメジは白とグレーのみのモノクロカラー。
ネズミシメジの傘の表面は少しザラッとした感じで、濡れてもシモフリシメジほどヌメリは出ません。
写真1枚目シモフリシメジ、写真2枚目ネズミシメジ。
シモフリシメジは傘の裏のヒダの周辺部および柄がレモン色がかっています。
対してネズミシメジは真っ白です。
ネズミシメジは慣れないとシモフリシメジと間違える可能性の高いキノコです。
確実に判別できる人と何度か山へ行き、両者の違いを実物ではっきりと覚える必要があります。
万が一ネズミシメジが混じってしまった場合。シモフリシメジには全く苦みがありませんが、ネズミシメジには苦みがあるので、苦みを感じたら食べてはいけません。
シモフリシメジの美味しい食べ方
おすすめ調理法:炊き込みご飯、味噌炒め、麻婆きのこ、鍋物、和え物など。
マツタケよりも美味いという人もいるくらいで、地域によってはマツタケよりも珍重されるほどのキノコ。茹でるとプリッとした弾力が出て歯切れが良く、上品な風味なのでいろんな料理に使えます。
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