竹の皮を採りに行こう!
今回はハチクのタケノコを使ってチマキにするけど、問題はチマキを包む竹の皮。
ハチクのタケノコの皮はとてもチマキを包めるような大きさじゃないし・・・
他に何か自然素材で包めるものは?
ちょっと山へ行ってみるか。
笹の葉ってのはどうなの?・・・クマザサの葉も小さすぎて無理でした。団子くらいなら包めるけど。
蕗の葉は?・・・これならちまきを包めるけど、きれいに包むのは難しそうだし、葉を蒸すとどうなるかわからないし、餅米がくっついちゃいそうだな。
やっぱり無理か。この際、クッキングペーパーで包む?
もしかしたら、孟宗竹のタケノコが伸びて、皮が丁度良い大きさになってたりしないかな。そんなにうまいこといかないか。
ともかく、孟宗竹のタケノコ掘りをした現場に行ってみよう。
おぉー! こんなに伸びてる、というかもうほとんど竹。
皮の根元(節の部分)にカッターでくるっと1周切れ目を入れて、くるっと皮をむきます。
サイズ的には良さそう。いいぞ、調子いいぞ。
二、三枚とって、またくるっとカッターの刃を当てたら、なんと太い竹がポッキリ!?
え!? ほんの少し傷を入れただけなのに、こんなに簡単に折れるの?
見た目は竹のようだけど、まるっきり弱いんだ、まだ。
とにかくこれで上の方もとりやすくなった。
この皮でほんとに巻けるのかな?
ちょっと折り曲げてみると、新鮮過ぎて割れちゃう。やっぱり乾燥させなきゃ無理なのか。
これじゃ、ちまき作れるのはだいぶ先になっちゃうな。
ふと、竹林を見回すと、もっと成長した竹に皮がくっついる。
これはさっきのより成長して、皮が自然にはがれてきてる。
これだ!
これならすぐ使えそう。何枚かはとれたけど、上の方はちょっと無理だなー。
と思ったら、なんと竹の根元に剥がれた皮がいっぱい落ちているではないか。
おー、こんなにいっぱいある。これなら使えそう。
それにしても、3週間前に土から出てきたタケノコがこんな竹になっちゃてるとは、ほんとに恐るべき成長力。竹には不思議な生命力があるに違いない。
とってきた竹の皮。左側のものはすでに乾燥されていてすぐ使えます。
右側のものは、まだ新鮮な状態なので乾燥すれば使えるかも。試しにこちらも持って帰ってきました。
ハチクの中華ちまき
【材料:14〜16個分】
・餅米…500cc
・豚肉…200g(ブロックまたは角切り、ロース厚切りなど)
・タケノコ…120g(今回はハチク)
・ニンジン…1/2本
・シイタケ…中5個
☆醤油…大さじ2
☆酒…大さじ1
☆オイスターソース…大さじ1
☆砂糖…小さじ1
☆塩…小さじ1/3
☆昆布だし汁…400cc(顆粒出汁使用)
・サラダ油…大さじ1
・ゴマ油…大さじ2
餅米500cc分を計り、洗ってから一度水を切ったあと、たっぷりの水に浸けて一晩おきます。
ここからは翌日。
一晩浸けた餅米はザルに上げて、水を切っておきます。
竹の皮を使いやすくカット。
竹の皮を洗って、元の方の幅が12cmくらいになるように左右の余分を裂きます。裂いた残りはちまきを縛る紐として使います。
長さは35cmくらいあると良いです。今回はちょっとじゃまだと思って、30cmで余分な先端はカットしちゃいましたが、35cmくらいあった方が良いです。先端は切らなくてちょうど35cmくらいでした。
手で裂いて大丈夫ですが、先端が急激に狭くなっているものは手で裂くより定規を当てて包丁で平行に切っちゃった方が包み安いかも。
余分の皮を細く裂いて紐状にしておきます。
包む皮、紐とも16個分用意します。
タケノコたっぷりの美味しいちまき。
シイタケは柄を採って1cm角に、タケノコも1cm角にカット。豚肉も1cm角に。今回はとんかつ用のロース肉を使いました。厚みが1cmくらいだったので、カットしやすかったです。ニンジンは5mm角くらいに少し細かく。
熱したフライパンまたは鍋にサラダ油大さじ1を引き、シイタケ→ニンジン→豚肉の順番で炒めます。
タケノコを入れて軽く炒めたら、上記☆を全部入れます。
蓋をして10分煮ます。
煮えたら煮汁と具材を分けておきます。
熱した厚手の鍋にゴマ油大さじ2を引いて餅米を炒めます。良く混ぜるように炒めます。
取り分けておいた煮汁を入れて沸騰したら蓋をし、弱火で水気がなくなるまで煮ます。
焦がさないように注意して下さい。
こんな感じで、うるち米ならご飯が炊けている状態ですが、餅米なのでこの状態ではまだ芯がありますが、OKです。
具材を入れて良くかき混ぜ、蓋をして10分蒸らします。
これでちまきの中身は完成です。
竹皮でちまきをきれいに巻く方法。
竹の皮の根元側から9cmくらいのところ(10cmと言いたいところですが、なぜか9cmがちょうど良い)を折り曲げます。少し左側にずらして折ります。
真ん中からやや右寄りを縦に右側に折ります。
折った左側を開き、正三角形になるように形を整えて左手に持ちます。
スプーンでご飯を詰めていきます。ふんわりではなく押しつけるようにしてしっかり詰めた方が良いです。いっぱいまで詰めないで1cmくらいは空けておきます。折り曲げて蓋をします。
ひっくり返すとこんな感じになりますね。
左右から側面を包むように折り、上の余った皮を左側に折り曲げます。
長さ30cmだとこの折り返しが足りなくなることがあるので、上記の通り長めにしておいて余ったら後から切る方が良いです。
竹皮の代わりにクッキングペーパーでも包めるよ。
今回は運良く手に入りましたが、竹皮はなかなか自分でとるのは無理だと思うので、クッキングペーパーの包み方も紹介しておきます。
竹皮を買ってもいいですが、買うほどのものでもない気がするし、お手軽に作るなら断然クッキングペーパーをお勧めします(^_^)
クッキングパーパーを30cm角に切ります。
半分に切ります(30×15cmということですね)。2cmくらいを折り返します。
蓋になる部分の両サイドを三角に折って、差し込みやすくします。
ご飯を詰めたら内側に差し込んで蓋をします。先端にはしっかりご飯が入りませんが、その部分はねじってとめるので、OKです。こちらも竹皮同様上部1cmくらいは空けて詰めます。
こんな感じになります。
二等片三角形の両端をねじります。竹皮の場合は三角錐になりますが、クッキングペーパーの場合は三角おにぎり型になります。
この段階で、おにぎりの様に握って形を整えるといいと思います。
クッキングパーパー仕様なら、このままジップロックに入れて冷凍しておくこともできますね。
今回は包んだ状態で、実家と兄上のところへ持って行くのですが、その前に半端分をちょっと蒸して味見してみます。
蒸す時は蒸し器と蓋の間に布巾を挟むと良いですね。
そうしないと、湯気がポタポタちまきに落ちて水っぽくなっちゃいますから。
20分蒸せば完成です。
どーん!
もっちりの中に、タケノコのシャキシャキが生きていて抜群にうまいです!
ゴマ油の風味もいいですね。
これ、冷めてももっちり感が失われずかなりうまいので、携行食にもいいな。
でも、釣りに行くたびに毎回こんなもの作ってられないけどね。
珍しく取り立てて反省点のない仕上がりでした(^_^)
中身のタケノコはハチクだけど、天の恵みのように孟宗竹の良い竹皮が手に入ったのが全てかも。
感謝、感謝。
★後日追記:
生っぽかった竹の皮を二日ほどベランダに干しておいたら、カラカラに乾いて良い感じになりました。
これ、保管しておくとおにぎりを包むのにも使えそう。
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