一見毒のように見えるけど美味しいキノコ|タマゴタケ
タマゴタケ…(テングタケ科・発生地:広葉樹林、針葉樹林の地上)
鮮やかな赤色の傘は森の中でもとても目立つので、かなり遠くからでも見つけられるキノコです。
インパクトの強い外観なので、一度見たら忘れないキュートなキノコです。
卵のような白い殻をやぶって出てきたばかりのタマゴタケ。
球状の傘は次第に饅頭型になり、成長すると平らに開きます。
赤い傘は周辺部はやや黄色味を帯び、縦線が入る(写真赤矢印)のが特徴です。
柄は黄色く独特のオレンジ色の模様が入ります(写真黄色矢印)。
根元には白くて卵の殻のようなツボがあります。
この写真のようにきれいな個体はとても愛らしいですね。
傘が平らに開くと周辺部はかなり黄色味が強くなることがあり、柄の上部にツバが残っている個体もあります。
傘が開くと壊れやすいので丁寧に取り扱いましょう。
あまりに派手な色合いなので一見毒キノコのように見えるかもしれませんが、美味しいキノコです。
群生はしないし、それほど個体数も多くないのでタマゴタケを狙ってたくさん採るのは難しいです。
ショウゲンジのキノコランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
タマゴタケと間違えやすいキノコ
ベニテングタケ(毒)
「タマゴタケとベニテングタケを間違えないように」と必ずキノコ図鑑では書かれますが、判別点ははっきりしているので、これを間違える人はキノコについて全く勉強していないとしか思えません。
一度しっかり覚えれば間違えるようなことはありません。
タマゴタケとベニテングタケの見分け方
写真1枚目タマゴタケ、2枚目ベニテングタケ。
・タマゴタケは赤い傘の表面はツルッとして、柄は黄色く独特の模様あり。
・ベニテングタケは赤色の傘に白いイボがたくさんついていて、柄は真っ白。
これだけわかっていれば間違えようがありません。
写真1枚目タマゴタケ、2枚目ベニテングタケ。
傘が開いても傘のイボ、柄の色ではっきり見分けがつきますね。
ベニテングタケは傘がしっかり開くと、柄には白いツバが残ることが多いです。
ベニテングタケの白い柄の表面はザラザラした感じです。
写真1枚目タマゴタケ、2枚目ベニテングタケ。
こんな小さな幼菌を採ることはありませんが、幼菌時からすでに両者は全く違います。
※ベニテングタケはこの写真のように稀に傘のイボが落ちてしまった個体もあります。
でも、柄を見れば真っ白なのでタマゴタケとははっきり区別がつきます。
タマゴタケの美味しい食べ方
おすすめ調理法:天ぷら、バター炒め、マリネ、スープ、鍋物など。
火を入れると赤い傘は黄色くなります。
天ぷらにすると柄はボソッとした感じでそれほどではないですが、傘はもっちりした感じでとびっきりの美味さです。天ぷらの場合は、色も赤いまま仕上がるので見た目にも美味しいですね。
バター炒め、マリネもかなりイケます。
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