旨味たっぷりで汁物には欠かせないキノコ|ハナイグチ
ハナイグチ(イグチ科・発生地:主にカラマツなどの針葉樹林の地上)
カラマツ林によく出るキノコで、アミタケ、ショウゲンジとともに三大雑キノコと言って良いでしょう。リコウボウ、ジコボウなどとも呼ばれ親しまれているキノコです。
傘は褐色〜赤褐色で平滑、湿った環境ではヌメリが出ます。
幼菌時は傘と柄が膜で繋がっていて、このくらいの小さいものは虫にも食われていないので最上級品です。
柄には破れた被膜のなごりがツバとなって残ります(黄色矢印)。
ツバから上は黄色、下は傘と同色のグラデーションが入ります。
ハナイグチは虫に食われやすいキノコで、傘が開いて大きくなったものは高確率で虫に食われます。この写真のように全く虫に食われていないきれいな個体は貴重です。
虫に食われたハナイグチ。大きくなると虫に食われることも多くなります。
赤矢印のところは虫が出入りした跡です。
黄色矢印のようになっているところはナメクジが食べた跡です。
虫やナメクジに食われた個体も食べられますが、きれいなものだけ選んで採っても十分な量になるので、敢えて採る必要はないです。
ハナイグチはマツタケなどと同様にフェアリーリングと呼ばれる環状に生えていることもあります。
このくらいきれいなハナイグチがまとまって採れると嬉しいですね。
ハナイグチのキノコランク
見つけ易さ | ★★★★★ |
判別し易さ | ★★★★★ |
美 味 し さ | ★★★★★ |
ハナイグチと間違えやすいキノコ
ヌメリイグチが似ています。
ヌメリイグチ(ヌメリイグチ科・発生地:主に松林の地上)
傘の色合いは茶褐色〜暗褐色でハナイグチより地味な色合い。
傘裏の管孔はハナイグチよりも白っぽく、淡レモン色。
幼菌のうちは被膜のなごりのツバが残っているものありますが、取れてしまっている個体も多いです。
ハナイグチ同様に食べられるキノコです。
ハナイグチの美味しい食べ方
おすすめ調理法:キノコ汁、おろし和え、麺類、マリネ。
なんと言ってもキノコ汁が美味いです。キノコ汁にはヌメリのあるキノコが欠かせないので、このハナイグチかアミタケは必ず入れたいところ。
きれいな幼菌をマリネにすると、見た目にも綺麗でハナイグチの旨味がしっかり感じられて絶品です。
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